いまを生きる、キャメロンについて。


キャメロンについて、私の思ったことを書き残しておこうと思います。ツイッターに呟いたこともまとめています。場面は前後してることもあるでしょう。書かないと眠れないので書いて寝ます。お休みなさい… ああ、ニール……





校歌を歌う場面。ノックスと軽く挨拶を交わす。浮いてるようには見えない。口を大きく開けて真面目に歌う。


4本の柱とは?の場面。名前を当てられて元気よく返事をする。大きな声で答える。褒められて嬉しそうな顔をする。


話を聞いてなかったミークスに「ミークス!ミークス!」って呼びかける。校長がダルトンに当て直した瞬間、あちゃーって顔をする。


「キャメロンにも誘われてるんだ」ってニールが言った後「あいつの得意科目はゴマすりだっけ?」というダルトンダルトンは最後までキャメロンのことを「自分の首が一番大事な奴」だと思ってる。


上手から円周率唱えて出てくるキャメロン。声がよく通る。かわいい。


キーティングに顔覗き込まれて困ったように微笑むキャメロン。あんまり愛想笑いは得意じゃなさそう。


写真の声を聞く場面。ニールに小突かれて写真の真ん前に出るキャメロン。訝しげに、けど真剣に耳を傾ける。キーティングがいなくなってから「なんか変な感じ」「気味が悪いよ」って言う。たぶんキャメロンはテストに出ないような、学校で教えてくれないことが苦手なんだろうな。分からないことはどうしてって顔をする。「ねぇ、ニール。今のテストに出ると思う?」って平気で聞いちゃう。キーティングの言うことも全部ノートに取ろうとする。ダルトンは洒落が通じる。そっちの方が人間的には魅力的かもしれないし、コミュニケーションも取りやすいだろう。友だちも多いかもしれない。それでもキャメロンとつるんでくれている。それはひとえにニールのおかげでもあるのかもしれない。


教室での場面。ニールが読むプリチャード博士の『詩の理解』のグラフを一生懸命ノートに写すキャメロン。キーティングが「くそったれだ」と放った瞬間、固まるけど唯一ちゃんと顔を上げない。その後「破り捨てろ」と言われてもなかなか破らない。みんなに「破れよ」と言われて、キーティングには「便秘野郎なのか」と言われて、ようやく破る。そのときのキャメロンの表情がめっちゃかわいそうなんだよな… すっごい苦悶な顔してるの。「全部破り取れ」って言われて、みんなは次々と切り取る中、キャメロンは最初に破ったページを机の端に寄せて、さっき書いたグラフに×を付けてずっと顔伏せて迷ってる。そうしてる内にダルトンに教科書奪われて、たらい回しにされて、もう…!となったのか、椅子の上に立って潔く破り取るの。「僕は便秘野郎なんかじゃない!便秘野郎なんかじゃないんだ」って。キャメロンの葛藤がよく現れてた。

※10/24 「便秘野郎」を言わなかった。その代わりに、ただ、ただページを破り取りながら、何かを確かめるように、言い聞かせるように。もうキャメロンだった。キャメロンだった。



たぶんそれなりにキャメロンにもプライドがあって、バカにされたくない、揶揄われたくない、って思いが強そうだなーって。破りとることによって、自分も出来るんだぞ、弱虫なんかじゃないんだって言い聞かせてるみたいだった。すごくそういう表現が上手になってたな〜、と。それで校長が入ってきたらそれらを全て机の中に隠す。ぐちゃぐちゃに丸めるでもなく、破り取ったそのまま。その後キーティングがゴミ箱を持ってきて、投げ捨てるでもなく、席から立って丁寧に入れる。几帳面なのかな。


「言葉やアイデアは世界を変えられる」って聞いた瞬間、取り憑かれたようにノートに書き留めるキャメロンが好き。


ニールとミークスが卒業アルバムを見つけてくるところ。興味持ってる。ここ普通の学生感ある。「太もも野郎」に(??)ってなってるミークスとキャメロン。「フライドチキンのこと?」って訊いてるミークスにめっちゃ頷いてるキャメロン。女好きだってことだよ、ってダルトンに言われてもなお、どういうこと?って顔してるキャメロンな〜…!


※10/24 女好きってことだよ、にミークスと納得したように「あ〜〜〜〜!」って顔見合わせてた!!理解してる!!!えっ かわいい…



キーティングに死せる詩人の会について聞きに行く場面。「秘密に出来るか?」ってキーティングに訊かれて、前のめりになるキャメロン。途中まで好奇心旺盛に聴いてるけど、真の会員になるには死ななければならない、って言われた瞬間、身を引いて怪訝そうな顔をする。(それに対して、なお興味深そうに聴いてるニール)


詩せる詩人の会を「今日から始めよう!」って誘うニールと「退屈そう」「洞窟ってどこ」「あそこは立ち入り禁止だよ」って乗り気じゃないキャメロン。ダルトンに「お願いだから来ないでくれ」って言われて苦悶の顔をする。ミークスが「何事も一回は経験しなくちゃね」って参加を決めたのがキャメロンの心を揺るがせたのかな、「慎重にやるなら僕も参加するよ」と急に手のひら返して、最後はワクワクしながらみんなと走り去っていく。先の教科書同様、学校の規則を守りたい自分と、年相応に仲間とつるみたい自分がいるのかもしれない。それか、仲間でいることも一つの学校のツールと思ってるのかも。でもそこまでずる賢そうではないので、ただ仲間外れになりたくないだけかもしれない。ミークスのことは自分より下に見てそう。(反対にミークスもキャメロンのこと下にみてそう…)


初めて洞窟に行く場面。この前に下手にかけてあるコート羽織るのだけど衣ずれの音にときめいてしまう。うみちゃんは左から袖通します(何情報)


めちゃくちゃ怖がるキャメロン。一人でギャーギャー言うてるものだから「お願いだから黙ってもらえるかな!」ってダルトンに言われちゃう。「濡れてるよ〜〜」「暗いよ〜〜」ってずっと泣きそう。かわいい。かわいそう…


ニールが再開を宣言したら「なんでいつもニールが仕切るんだよ」って言うキャメロン。ニールのこと、リーダーみたいに思ってるのかな〜ってそれまでは思ってたけど、どうやらそうでもなさそう?床をサッサッと払って三角座りをする。神経質なキャメロン。ダルトンが読み始めたら「僕も読みたい!」って本貸してもらって読み始めるところから、おそらく気持ちが高ぶったら周りを顧みず自分の欲に忠実になるんだろうなと思う。幼くてかわいいけど、そこがたぶん馴染めないところ。読み終えて何故かトッドに本を渡し(困惑するトッドめっちゃかわいい)、満足気に微笑む。



昼休みの場面。ダルトンに罪を被せられたキャメロンの慌て具合がリアルだった。最高に挙動不審だった。「ぜっ ぜんぜん邪魔じゃないです… よかったらどうです、か?」キャメロンは波風立てたくないんだから余計なことすんなよダルトン…!校長にポンって肩叩かれたときのキャメロンの顔見た???この世の終わりみたいな顔するんだよ… 目をつけられたかもしれない… みたいな顔。「どうすれば良かったんだよ!」って言う台詞は、この後のキャメロンにも続くようで、グッと来てしまうけれど。キャメロン、ほんと、どうすれば良かったんだろうね。


あと、怒ったみたいな「もう…!」って顔するキャメロンめっちゃかわいいですよね??お目目まるごとくしゃあってして、濡れた子犬みたいな顔するよね… そりゃあ、ちょっと揶揄いたくもなるよな… (すぐ前言撤回する)


順応性の危険性についての授業の場面。歩かされるミークス、キャメロン、ノックス。キャメロンは恥ずかしそうに、腑に落ちなさそうに歩いてるんだけど、手拍子が入って、掛け声が入って、だんだんと楽しそうに歩き出すんだよね。それからキーティングが「自分の歩き方を見つけてほしい」って歩かせたときは、めちゃくちゃ楽しそうに歩くんだよ〜〜!時に先生に自分から近づきながら、座ってるダルトンにちょっかいかけながら。ここ毎回隆太さんが遊んでくれるのか、アドリブ入っててかわいかったね。それに乗り気なキャメロンがちょっと海人くんでそれもかわいかった。でちゃってるよ!って。


クリスのこと聞く場面。「それは最悪だったね(だったかな?)」って同意したのにノックスに掴みかかられるキャメロン(不憫)、揺さぶられてぐわんぐわんなってるのかわいい… その後、クリスについて話し始めるんだけど、前のめりで聴いてる他のみんなに対して、一人後ろで恍惚とした表情で“クリス”を想像してるキャメロン。「唇はまるで… まくらのよう!」ってノックスが例えた時も一人だけうんうん頷いてるんだよね… めっちゃかわいくない?分かってるの?って聞きたくなるような。普通の男の子より、ちょっと足りてない。ミークスの方が知識はありそう(?)


詩を書いてくる、という課題の場面。クリスのことについて読んだノックスの詩を褒めるキーティングをちょっと納得いかなさそうに見てるキャメロン(でもちゃんと拍手はしてる)、次にトッドが当てられて「(課題は)やってこなかった」と言ったのを有り得ない、って感じで見てるキャメロン。先生に言われたことは守る、まぁ、それって当たり前と言ってしまえばそうなのだけれど、なかなか難しいじゃないですか。でもそれが出来る子なんですよ、キャメロンは。この学校の子たちは。


そこから前に出されて、咆哮、そしてホイットマンに寄せた“布団の詩”をトッドが読み始める。それを聴くキャメロンは終始なんともいえない顔をしていて、最後みんながスタンディングで拍手を送るところでも、一人控えめに椅子に座って拍手してる。途中、ノート取ったり、教科書確認したりもしてたよね?載ってないよ。今、目の前で行われたことは教科書には載ってない。そういうのがたぶん苦手なんだと思う。それをキーティングも分かってて、でもそういうところを否定するのではなく、認めた上で接してくれてるのが伝わってきた。


詩集でニールがやるじゃん!とでもいうようにトッドの背中を押して、それに嬉しそうに応えるトッド。詩集を抱えてギュッと噛みしめるように笑うトッド… それからのトッドの表情の変化が見事だった。だんだん自分を認め始めるのが手に取るように分かって、みんなとも打ち解けて、キャメロンとも仲良しになってたね… 意外と波長が合ったのかな?ヌワンダのこと、トッドが揶揄ったときは「トッドが?!」ってめちゃめちゃ驚いてるキャメロンが新鮮だった。


トッドはその後も詩を書き進めてる。キャメロンからしたら、“課題で出たから書いた”。だから「こないだの授業では課題でてないよ?」ってトッドに言う。不思議そうに。でもトッドは「書きたいから書いてる」「駄目かな」って、キャメロンにはない感性。


ノックスがクリスの詩を書いて、「何で読んでくれないのだろう」ってなってる場面。ダルトンが横取りして読もうとして、返して!ってなってるところ。キャメロンはずっとわくわくしてる。早く読んで欲しそう。ノックスが腹括って読んでくれるときも最前で三角座りしてる。読み終わったあと「どうだった?」って聞かれて、いいよ、うんうんって頷いてる。


クリスの学校に行って帰ってきたノックスに詰め寄るミークス、キャメロン、トッドの三人かわいすぎるよな〜〜 「学校に行ってきたのか!?」「教室で?!二人きりで?」「皆んながいる前で!!?」「どんな顔してた?!」『分からない』「分からないわけ無いだろう、どんな反応してた?!」『分からないんだ、彼女はこうやって両手で顔を隠してたから』って言った瞬間、察したトッド〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ミークスが「それって…」って口走りそうになったところを華麗に止めて、キャメロンも「うん!すごいね!ダルトンどうしたんだろ、芝居始まっちゃう…」の連携プレイが最高にかわいい。みんな仲間想いじゃん、、、ね。泣いてしまう。


クリスに挨拶したいキャメロン、手のひらを服でごしごし拭いてから「リチャード・キャメロン…」って意を決して行くんだけどいつも阻まれてて切ない。ミークスの「クリスが実在している人物だっただなんて〜〜〜〜」が好きすぎるんだけど、日によって客席に受け入れてもらえない日もあってそれもまた切ない。めっちゃ好きなんだけどな… 赤くしてきたヌワンダを「女の子に見られたらどうするの?!」って隠しちゃうキャメロンも好き。


そうだ、死せる詩人の会でダルトンが“ヌワンダ”になるところ。ミークスが「…ヌマンマ?」ってなった後「ヌマンマでもヌワンダでもどっちも変な名前だよ」みたいなこと言って耳元でサックス吹かれるキャメロン。このあとの台詞はアドリブかな?「耳元で…」って言ってる日もあれば「うるさい…」って呟いてる日もあった。


新聞に会のことを載せた、と言った瞬間の場の凍る感じ。真っ先に飛び出すキャメロン。やつらは絶対探し当てるって思わなかったのか?!って。そりゃそうだ、あんなに「慎重にやらなきゃ」って言ってたのだから。ニールが「そんなことするべきじゃなかった」「キャメロンが正しい」って言ってくれて救われた。その後もずっとシュン…としてるキャメロン。


ダルトン、もといヌワンダが神様からの電話で罰・居残りさせられて、部屋に戻ってきたときはいの一番に「退学にならなかったのか?!」って驚いてる。自分たちを突き出したら…って言われて、途端にまさか…!って摑みかかるのとか「ヌワンダだ」って言われて拍子抜けして、はぁって顔するのとか。キーティングが来て叱って、最後「コレクトコールだったら良かったな」って言ったときはふわってキャメロンも笑ってるんだよね。というか、コレクトコールが分からない勢だったんですけど、通信料がかかってきた側に発生する電話のことなんですね…?勉強になりました。



パックの役が決まったときには、誰よりも喜んでるように見えるキャメロン。「すごいよ!すごいよ、ニール」って駆け寄って讃えて… 嬉しそうに。その後も興奮がおさまらないまま、座って詩を聞いてる。


“夏の夜の夢”の本番が終わって、立ち上がって拍手を送るキャメロン。隣のトッドと目配せしてる。すごいよ、ってまた駆け寄って行く。キャメロンにとって、ニールはどんな存在だったんだろう。この後の会の場面にいないのはニールと、キャメロン。ニールは家に、キャメロンはどこにいたんだろう。


ずっと引っかかってるのが、最後ニールとトッドの部屋にキャメロンが入って来て「やあ」「ニールのことは残念だったね」って呟く場面。どんな気持ちでこの言葉を発したんだろう。どこで、誰からニールのこと聞いたんだろう。ここ、入ってくる前にたぶん、扉の前に来たときには中の声聞こえてくるだろうし。裏切ったんだ、ってきっと聞こえてたんだろうなあ。だからこそ、キャメロンは入る前にぎゅっ、と拳を握りしめる。何かを決意するように。何かを耐えるように。つらい。


署名させる場面で校長が「まだキーティングを救えると思っているのか」ってトッドに聞くのと、「キーティングは救えなくても、自分は救えるんだ」って叫ぶ場面がどうしてもリンクしてしまって。


ニールが死んで、キャメロンの中でまず「芝居」が過ぎったのかもしれない。それは、たぶん、キャメロンが見てきた、今までのニールには無かったもの。そして次に無かったものを思い出したら「キーティング」だったのかもしれない。それに拍車をかけたのが校長の言葉だったのかなーなんて。全ては想像でしかないけれども。


トッドは「芝居」を愛してるニールを知っているから、しらないけど、よくしってる「ニール父」を。「引き金は引いてないかもしれないけれど、ニールを殺したのはあの父親なんだよ」って。全部を見ていた私たちは完全にこちら側、トッドに感情移入しちゃうんだけどさ、キャメロンは。キャメロンも、全部じゃなくとも、分かってたんじゃないかって。
このトッドの台詞聞いた後に「好きなように思えばいいよ」って言うんだよ、そこから「でも僕はキーティングのせいにするのがいいと思う」って言うの。ということは彼もそれが“偽り”であることは分かってるかもしれない。


みんなと一緒に「My captain!」って呼んでたのに、最後は「君たちのcaptainだよ」って言わなきゃいけなくなった。「僕たちは被害者なんだよ」って。「キーティングがいなければ、今頃ここでニールは化学の勉強をしてた」って、ニールがここにいないことを、認める為には何か必要だった。キャメロンだって。


最後はみんな署名する、そして退学を免れる。キャメロンを殴ってしまったヌワンダ以外は。


なのに、最後の最後で立てないのはキャメロンだけなんだよね。それを、“キーティングを結果的に売ってしまった(という表現が正しいのかわからない)後ろめたさ”からか、とか思っていたけれど。“立たない”ことが、彼の歩き方だったのかもしれないなあって。だけど、それはあんまりにも、辛い。


署名したことに変わりはない。署名せざるおえないくらいの環境にしたのはキャメロンの発言のせいかもしれない。でも「無理やり署名させられたんです」「O Captain! My Captain!」って言えたトッドたちと、ただ机の下で手が赤くなるくらい握り締めて俯くしかできないキャメロンが対照的すぎて。


下手でただ一人だけ、項垂れるキャメロンが見てられなくて。




カテコの海人くんは本当に毎回良い顔をしてる。めちゃ手を振ってくれる。かわいい。お辞儀が不慣れでかわいい。初日は上手→下手→下手だったけど、上手→下手→上手になったのね??



難しい役をもらったよね、でも映画のキャメロンよりこんなに寄り添えるのは、海人くんだからだと思ってる。稽古場への足が重くても、上手くできなくて悩んで、毎日泣きそうになっても、それでも舞台に立つ海人くんの努力の賜物です。そして周りの方々、ありがとう。




残り、一週間。カーペ・ディエム。